見学記録
宮城谷昌光著「風は山河より」を読んでいると、家康の祖父松平清康が暗殺され、まるで今の事件かの様な驚きに包まれました。
居ても立っても居られなくなり、もちろん何の計画も立てず、気付いたら守山にいました。
守山台地に築かれた城
2020年2月2日(日)
愛知県守山市にある『守山城跡』。
地図内の①~⑨が、写真を撮った場所です。
国土地理院さんの地図は、地形の高低が色で見られます。
守山台地が姿を表しているのが、よく分かります。
この二手に分かれる道、進行方向への道は上がっています。
守山台地が「さぁ、いらっしゃい」と言ってくれているような雰囲気?
坂道を登りきったところで、ふと視線を上にやると、あるじゃないですか。
こんもりと高い土のかたまりが。
突き立っているのは、石碑かな?
アパートの正面へ歩いていくと、案内板が立っていました。
が、アパートの敷地内。
『守山城跡』
平山城。林の中に大規模な東西方向の堀が見られる。
名古屋市教育委員会(『守山城跡』解説板より)
築城年代、創建者ともに不詳。
大永6年(1526年)連歌師宗長がこの城を訪れ、連歌の会が盛大に催されたと伝えられる。
天文4年(1535年)徳川家康の祖父松平清康が大軍を率いてこの地に布陣、尾張攻略を図ったが家臣に殺害された。
その後、織田信長の叔父信次、弟の信時が城主となり、桶狭間の戦後、廃城となったとされる。
この荒々しい斜面。
貝塚じゃないけど、何か埋まってないかと必死で目を凝らしたりして ^^;
さ、登りましょう。
解説板にもあった、「林の中に大規模な東西方向の堀が見られる」がこちら。
竹林になっています。
深さが結構あるんですが、写真では伝わりづらい…。
ということで、ぜひ現地で見て体感してみてくださいね。
おとなりにある宝勝寺の駐車場から、北を向いて撮っています。
ぐるっと廻ってみようということになり、宝勝寺正面の方へ歩きます。
電信柱の右側、遠くにナゴヤドーム(2025年迄は名称バンテリンドームナゴヤ)が見えました。
分かりますか?
趣のある、歴史感じるお寺です。
この宝勝寺は、亡くなった清康のために建立したものだそうです。
宝勝寺さんをまわり込もうと思ったのですが、このアプローチは行き止まりでした。
店長、戻ってきてくださーい。
先程登った階段を今度は降り、一般道から回り込みました。
え?道路と同じ高さに屋根がある!
宝勝寺の中のアプローチ行き止まりの外側にあたる所。
この辺りにあったとされる橋の近くで、清康暗殺されたと聞きました。
ぐるっと一周まわっただけですが、高低差も堀も体感できました。
清康最後の地で感じたものは、心の中にそっとしまって…帰路につくことに。
最後は、行きの①の交差点と同じ様な、並んだ道の高低差。
キョロキョロ歩いていると、いきなり店長が立ち止まったので、ぶつかりそうに。
堀跡の復旧? ちがうわ。 掘削跡か。
掘と跡という字に反応。
史跡愛好家あるあるですかね (^^)
あ、そうそう、まだ私は行っていないのですが、守山図書館に守山城の模型があるみたいです。
知っていたら寄ったのに残念。
とは言え次回行く楽しみができたということですね。
地形図
+プラスのカーソル位置がおおよその所在地です。
お城情報
- 名称
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守山城
- 城地種類
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平山城
- 築城年代
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天文年間?不明
- 築城者
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不明
- 主な城主
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松平氏、織田氏
- 遺構
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堀、土塁痕?
- 所在地
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〒463-0075 愛知県名古屋市守山区市場4-22
- 開城時間・休城日・入城料
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該当なし
- 出会った人数
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2人
- アクセス・駐車場
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電車 名鉄「矢田駅」から徒歩約10分(700m)