この本を選んだ理由
図書館で史跡巡りの本を探している時に、「古城の風景」という宮城谷昌光さんの本に偶然出合いました。
今思えば、この本を見つけてくれた店長に大感謝。
(直接店長に感謝しろと言われそうですが^^; まそれはさておき)
これが小説好きな私にはドンピシャで、史跡巡り+史実+小説がミックスされた様な感じで、一気に引き込まれました。
その著者である宮城谷さんの小説、他に何か読んでみたいなと思い探しているところ、この本に行き着きました。
しかも、奥三河が舞台!最高!
本の紹介
『風は山河より1』 宮城谷昌光著
戦国前夜の奥三河。
瞬く間に西三河を支配した松平清康の驍名(ぎょうめい)を聞いた野田城城主・菅沼新八郎定則は、帰属していた今川家を離れる決心をする。
清康が卓越した戦術と情義の心で勢力を広げる中、新八郎は戦での働きが認められはじめる。
一方、綾という女との出会いから、川原で拾った童子・四郎の出自とその周囲の陰謀が明らかになっていく。
知られざる英傑たちの活躍を描く歴史巨編。(定価514円+税)
感想
松平清康=徳川家康の祖父
三英傑の徳川家康は知っていても、そのおじいちゃんの存在は特に気にしたこともなかったんです。
がしかし、1巻読んだだけで、清康にドハマリ。
山岡荘八著『徳川家康』は5巻で挫折している私ですが、『松平清康』という本があれば、いますぐ読みたい!!!
むしろ長編でお願いしたい。
それくらい、松平清康が魅力的に描かれていました。
この本は、愛知は新城の、菅沼新八郎定則を軸に進みますが、これまた登場人物が多い。
記憶力が良い方ではないので、自分でノートに書いた系図を見ながら読み進めました。
系図には、プチ情報(城主ならその城名、持病、関係性など気になること)を書き込んで、名前と人物像を結びつけて覚えられるようにしたりして。
結構地味な作業ですが、少しずつ情報が密になっていくノートを見るのは、良いものです。
ま、その系図がないとちんぷんかんぷんなんですけどね。
愛知のいろんな地名や城名が出てくるので、それらを巡る楽しみもできました。
とにかく、松平清康という人に出会えて良かった。
宮城谷先生、ありがとうございます。