私が歴史や戦国に興味を持ったきっかけが、大河ドラマ「お江」でした。
そのお江が初めて嫁いだと言われているのが、今回の「大野城」。
見学記録
2020年2月15日(土)曇天
名古屋から電車で40分。
(下地図の、(4)蓮台寺と(5)大草城跡は次回)
1 大野駅からスタート
名鉄常滑線「大野町」駅前では、お江さんゆかりの大きな散策マップがお出迎え。
今回は、15名(うち女性7名)の歴史愛好家の方々と共に、七種先生の案内で巡りました。
2 かつては大野城内にあった齋年寺
大野城主である佐治氏の菩提寺、齋年寺。
国宝でもある雪舟の「慧可断臂図」があるそうです。
エカダンピズ。
初めて聞きました。
どんなだろう。
入り口に、為になる言葉が貼ってありました。
ゆるしなさい
わすれなさい
心を高くすれば みんなおさまる
私はすぐ忘れるから大丈夫だな♪
すぐ忘れるけど、許さない、よね…
と店長が私の後ろでボソッと呟いた。
とても立派な門です。
山門と総門。
どっちがどっち?
総門という響きから、いかにも2階建ての立派な門の方かなと連想したのですが、違いました。
調べると、まぁ門の種類や呼び名の多いこと!
総門は、一番外側にある正面の門ということらしいです。
松との美しいコラボレーション。
入り口には色付きの家紋。
丸に日の丸扇かな。
中に入ると、「慧可断臂図」ありました。
とは言ってもこれは実物ではなく、今は京都国立博物館にあるようです。
慧可さんという人が坐禅中の達磨さんに参禅をお願いしましたが簡単には許してもらえず、その決意を表す為に自分の臂(ひじ=腕)を切ったという内容が表されているらしいです。
…いろんな意味で凄い世界です。
あれ?
私の知っている扇の紋と比べると、骨?が非常に多い!
1,2,3・・・7,8,9!
丸に九本骨扇でしょうか。
正式な名前が分からない…。
家紋好きさんには、たまらない家紋ワールド。
齋年寺を後にし、大野城へ参りましょうか。
大野城へのみちのり
地図 (2)から(3)へ
(2)から(3)へ、約1kmの平坦な道を歩きます。
カンカンカンカン
至る所に案内があり、親切ですね。
城山公園駐車場の看板に従って、大野城までもう一息。
3 大野城跡(城山公園)
大野城跡へ到着。
登り口に地図看板がありました。
- 展望台
- 大野城跡石碑
- 佐治神社
- 多目的広場
- 遊具広場
展望台目指して、がんばって登りましょう!
と言いつつ、階段が地味にきつい。
城跡の高低差が上手く滑り台に利用されていました。
広場として活用されている曲輪。
土塁。
こんもりとしている土を見るだけで、こんなに萌える時がくるなんて…感慨深い。
階段にやられ汗だく。
上着を脱ぐが、脱ぐと寒い、そんな登城には微妙な季節、如月。
いや、でも夏場に来たときにヤブ蚊に襲われた記憶があるので、やはり今か。
4 模擬天守(展望台)
愛知県知事の桑原幹根さんが書かれた「大野城趾」の石碑。
1951年~1975年に知事に就かれていた方でした。
展望台に着きました。
この門にも佐治氏の扇の紋。
ひと際目立つ鳥居がありました。
理由が判ると、なるほど~ですね。
入り口の紅梅が白い壁に映えます。
今年(2020年)は暖冬だからか、梅も少し早く咲き始めたようです。
詳しい資料がずらりと掲示してあります。
時間があれば、じっくり見ると何か発見があるかもしれませんね。
左から、与九郎の弟秀休の墓、与九郎の妻お振の墓、佐治与九郎の墓。
佐治与九郎って誰かな?と思ったら、お江の旦那さん「佐治一成」のことだったんですね。
旗のようです。
実際に使われていたものなのかしら。
「ようこそ尾張大野へ」と書かれているということは、尾張以外にも「大野城」があるのかな。
七種先生曰く「愛知だけでも大野城が4つもあるんです。一宮市、旧鳳来町、愛西市、ここ常滑市」
大人気の大野城。
階段で上階へ。
水墨画のような、この美しい稜線。
今日一番の良い景色でした。
あそこにスギ薬局(↓の場所)が見えるでしょう。昔はあの辺りまで海だったようですよ。
下の地図でいうと、(3)から(!)を見ていることになります。
しばし、昔の姿を想像しながら眺めていました。
北の方に目をやると、こんもりとした丘の中に、これから向かう(5)大草城があるのも教えてくれました。
ここよりも更に海に近い場所にあることが見て取れます。
ふと下を見ると、お仲間さん達の姿が。
さぁ、降りて次に向かいましょう。
5 佐治神社
先程お仲間さんがいた休憩所の左脇から、佐治神社へ行く道がありました。
ここが、この大野城跡で一番高い場所。
右に鎮座しているのが、佐治一成さんの石像。
登って来た道とは反対の方角へ降りました。
堀がぐるっとありました。
左奥に小さく見える”表示”は何かの遺構なのだろうか?
よーく見ると「草置場」でした。
確かに。(笑)
鳥居をくぐり、大野城をあとにしました。
道中、大野城全体を眺めながら、次なる目的地「大草城」へ向かう一行でありました。
地形図
お城情報
名称
大野城
別名
宮山城
城地種類
平山城
築城年代
観応年間(1350年頃)
築城者
一色範光
主な城主
佐治氏、織田長益(有楽斎)
遺構
曲輪、空堀
所在地
〒479-0003 常滑市金山字城山地
開城時間・休城日・入城料
該当なし
本日出会った人数
2人
アクセス・駐車場
※私たちが見学した時の情報です。
最新情報と異なる可能性がありますので、公式情報等をご確認ください。