徳川家康、三大危機の一つ『三河一向一揆』。
それを語るのに、切っても切れない本證寺。
今回、そんな歴史の重要拠点である本證寺境内にて、家康公も当時作っていた調合にできるだけ沿ったレシピの、お香を作る体験教室があったので、店長と参加してきました。
家康さんと同じ香りがかげる…
お香作り
2022年10月29日(土)。
教えてくださったのは、お茶とお香の伝導師、磯貝かぐら先生。
初心者の私にも、とても分かりやすい説明をしていただけました。時節柄、ハロウィンの帯をされて、とってもキュートなお人柄。
家康考案のお香「千年菊方」ですが、当時も今も、それは高価で贅沢な調合らしいのです。
今回用意してくださった材料の一つに、2,000円超えのものもあるんですって!
参加費、安すぎませんか?
材料
お香の原料
- 丁字
- 貝香
- ウコン
- 炭粉
- 沈香
- 白檀
- フジバカマ
- 甘松
- 麝香
- はちみつ
工程
一つずつ香りを確かめながら入れます。
手のひらでコロコロ丸める。
段々乾燥してくるので、まとまりが悪い時は、追いはちみつをする。
クリアファイルなど、くっつかない素材の上に並べていく。
全て丸め終えたら、蓋付きのケースに入れて保管する。
できあがり
圧倒的に作るの早いわたし、丁寧に仕上げる店長。
出来は、一目瞭然ですね。(^^ゞ
自宅で焚いてみました
お土産でいただいた香炉で焚いたら、思った以上に深みのある魅惑的な香りに変身!
(ღˇᴗˇ)うっとり
家康さんも、松潤も(番組企画)かいだであろう、この濃厚な香り。
煙たくならないのも良いですね。
本当に、贅沢な体験をさせていただきました。
2~3回炊いて、香りが薄くなってきたら、数滴水に濡らし、再度焚く。
先生は、最終的にはお香に火をつけてみたりすると仰っていました。
とにかく、一粒で何度もたのしめます。
お話上手なご住職
本證寺の歴史、三河一向一揆のあらまし、ブッダ涅槃図の解説などをしていただきました。
家康によって破却された本證寺で、家康レシピのお香体験教室を開くとは、なんとも懐が深いと申しますか、複雑な感じもしなくもないですが。
そんな歴史もあったんだなぁと思いを巡らせながら、心に残るひとときを過ごさせてもらいました。
そうそう、涅槃のことを『ニルヴァーナ』と言うんですね!
アメリカのバンド名の方を先に知っていたので、ご住職からニルヴァーナの意味を聞いて驚き。
御朱印やフェスティバルの告知などもしてみえ、開かれた訪れやすいお寺さんだなという印象でした。
お香作り体験教室情報
- 日時
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2022年10月29日(土)
10:00~12:00頃 - 場所
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本證寺境内
- 講師
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磯貝かぐら先生
- 練香名
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千年菊方
- 参加費
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4,000円(一人)
- 準備
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汚れてもよい服か、エプロン持参
本證寺情報
- 名称
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本證寺
- 創建年代
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鎌倉時代後期(13世紀末頃)
- 開祖
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慶円
- 所在地
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愛知県安城市野寺町野寺26
- 駐車場
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山門をくぐり抜け境内へ駐車(イベント時は変更もあるようですのでご確認ください)
本證寺 山門 駐車案内看板 広い境内駐車場
※私たちが見学した時の情報です。
最新情報と異なる可能性がありますので、公式情報等をご確認ください。
外堀をあるく
お時間のある方は、外堀歩くことを心からおすすめします。
看板などの案内こそありませんが、国指定史跡の外堀が残っており、ノスタルジックなひと時を味わえるかと思いますよ。