徳川氏に仕えた、大久保氏の発祥地に石碑が建っています。
ここは、かつて大久保氏居城の上和田城があったとされている場所。
石碑の近くには、大正時代の写真が掲示されていました。
約1世紀という長い歴史を一瞬にして語ってくれています。
3つ並んだ石碑の左側は、土屋長吉重治公のものだそうです。
長吉さんは、三河一向一揆の際に家康に敵対していながらも、自分の命と引き替えに主君家康の命を救ったとされる逸話のある人です。
2023年大河ドラマ『どうする家康』でその長吉さんが登場したことで、地元では大いに盛り上がった様子が、有志の方々による発信(看板や回覧資料等)などで伝わってきます。
ちなみに、右の石碑は杉田三郎兵衛さんのもので、江戸時代に私財で用水を開削された方のようです。
上和田公民館の辺りが、上和田城の跡だと言うことです。
画像内の赤い矢印の所に、冊子「上和田町の旧跡」や資料が置かれていました。
発行元は上和田の歴史を探る会。
地元愛に溢れた内容の資料で、胸が熱くなりました。
周辺史跡
上和田地蔵
昭和31年に公民館敷地内に移転する前は、近くの田んぼ(小さな丘)にみえた、こちらのお地蔵様。
別名「いくさ地蔵」と言われ、戦場へ一緒にお地蔵様を連れて行ったところ、敵が去っていったのだとか。
ガイドブックには載っていない歴史が、ここにも眠っていました。
和田城用心壕跡
公民館から南西徒歩2分の民家の一角に、和田城用心壕跡という石碑があります。
上和田城の堀跡と言われており、今から数十年前までは池として存在していたそうです。
戦国時代には、上和田城に異変があると赤い水(鉄分豊富な地下水)が湧出したとの言い伝えもあるのだとか。
昭和40年頃は、まだこの濠跡(池)でザリガニ釣りをしていたということが、いただいた冊子に書かれていました。
駐車場など
所在地
- 上和田公民館
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〒444-0201 愛知県岡崎市上和田町南屋敷26−1